顔屋も歩けば珍本に当る

新橋駅前で古本市をやっていました。

 

舞踊か歌舞伎関係の本はないか探しました。

 

意外とないもので、大方の店を回ってやっと一冊見つけました。

「歌舞伎 衣裳と扮装」という本です。

高価な本に見られる豪華なカバー(何というのか名前がわかりません)に入っています。

奥付を見ると「昭和32年講談社発行 定価4200円」とありました。

当時の4200円は、今の価値なら10万円位するのかなあ。

結構、高額だったと思います。

何といっても、私は、まだ8歳だから、小学2年生です。

 

3000円の売値が付いていました。

 

中を見ると驚きました。

 

見たことのあるページが、あったからです。

それは、昔、この道の先輩から頂いたモノクロのコピーと同じでした。

何と、頂いたコピーの原典が、この本だったのです。

 

これは、もう、買うしかありません。

 

3000円でも安いと思いましたが、ダメもとで「まからない?」と聞くと一割引きでどうでしょうというので、2700円で手に入れることができました。

 

値段ではなく、こういう駆け引きが楽しいんですよね。

 

満足して帰りがけに念のため隣の店をのぞくと、日本舞踊や歌舞伎舞踊を英語で紹介した「CLASSIC DANCING IN JAPAN」という本がありましたので、それも購入しました。

年代を感じさせる化粧箱入りです。

1000円だったので、値切りませんでしたが、奥付には、「1969 TOKYO SHOBO 

3800YEN $12.50」とあります。

3800YEN÷$12.50=304YENとなりますから、なんと1ドル304円の時代じゃあないの。今は、1ドル76円台だもんなー。

で、1969は、昭和44年だー。わたしゃ、はたちで、この道に入る前だ!!

中を見ると、現在、文化勲章をもらうような舞踊界や歌舞伎界の長老や、今は亡き名優たちの若き日の晴れ姿が満載でした。

モノクロながら、当時の化粧の筆遣いがわかるものもあり、大変貴重な本だと思います。

ただ、残念だったのは、紹介文が、踊りや演目の解説ではなく、踊り手や役者の経歴の紹介文でした。

 

こんな本、外国人が本当に買ったのかなあ。不思議な本です。

 

というわけで、犬も歩けば棒に当るよろしく顔屋も歩けば珍本に当るでした。